いろいろ知りたい
2022年9月22日事業所紹介 甲府市中央地域包括支援センター
高齢者の保健・福祉・医療の向上、地域づくり担う
主任ケアマネ・保健師・社会福祉士が総合的に相談・支援に対応
地域包括支援センターは、高齢者の保健・福祉・医療の向上、虐待防止、介護予防マネジメントなどを総合的に行う機関として、2005年の介護保険法改正で制定されました。市町村に必ず設置されています。総合的な支援に対応できるように、主任ケアマネジャー・保健師・社会福祉士の3職種が配置されています。
地域包括支援センターの仕事は多岐にわたるのですが、大きくは2つに分けられます。ひとつは、「総合相談(個別ケース)の対応及び支援」です。もうひとつは、「住み慣れた地域で安心・安全に生活をすることができるための地域づくり」です。
高齢者・家族、地域の多様な相談に対応
個別相談はイメージがしやすいかと思います。例えば、「2週間ほど前から急に動きが悪くなり、医者にかかったけど特に何もないといわれ帰ってきた。どうすればよいか」「別居の母親が、最近、同じ話を繰り返したり、予定を忘れたりして心配です。今できることはないでしょうか」等々の相談に対して、個別訪問を基本として対応します。ご本人やご家族からの相談が多いのですが、地域の方からも「地区に住むAさんが最近買い物が大変そうなので、一度様子をみてやってほしい」等の相談も入ります。
また、「要介護認定を受けて介護サービスを利用している方ですが、最近は金銭管理が難しくなってきている。身寄りもいないし、どうすればよいでしょうか」「担当している方に対して息子が怒鳴る場面を何回かみています。どのように対応していけばよいでしょうか」等々、ケアマネジャーさんの支援や虐待(疑い含む)対応も地域包括支援センターの役割です。
介護保険の認定において、要支援の方、およびその手前の「予備軍」(事業対象者といいます)のケアプラン作成を作成するのも役割の一つです。このように、多岐にわたる相談に応じています。
地域づくりや、介護事業所の活動を支援
「地域づくり」の方は、イメージをもっていただくのがむずかしい事業です。言葉で表現すると、「住民ニーズにそった地域づくりを、住民が主体になって取り組めるような支援」「地域の介護予防につなげる活動」「居宅介護支援事業所や介護サービス事業所の支援(研修や交流の場づくり)」「地域住民や各機関、団体とのネットワークづくり」等となりますが、それぞれの地域の実状やニーズに応じ活動展開をしています。
介護事業所どうしの横のつながりをつくるとともに、地域活動に目を向けていただくための交流会です。「地域活動のやり方が分からない」という声をもとに企画しました。
これらは活動の一例で、他にも多様な地域活動を展開しています。その中で地域のいろいろな方々とのつながりができ、協働しながら地域づくりのお手伝いをさせていただいております。
これからも地域の方に寄り添いながら、活動していきたいと思います。