いろいろ知りたい
2022年6月23日事業所紹介 御坂共立診療所
地域の在宅療養を担う~地域の病院、介護事業所と連携して~
御坂共立診療所は、「自分たちの診療所がほしい」という切実な住民運動によって1976年につくられた診療所です。現在は、住みなれた地域で最後まで安心して住み続けることができるために、地域の専門病院を始め、石和共立病院、地域の介護サービス事業所と連携を図りながら 訪問診療に積極的に取り組み、在宅医療の充実を目指しています。
「ホームドクター」を開始
当診療所の主な医療活動は、慢性疾患医療と在宅診療です。在宅では、2021年に石和共立病院、一宮温泉病院と連携を取り、機能強化型診療所となりました。2022年1月末からは、「医療崩壊」から地域を守る取り組みの1つである「在宅療養を担う事業所の」募集に手挙げを行い、「ホームドクター」*を開始しました。
保健予防でも、特定健診や企業健診、各種予防接種、昨年度からはコロナワクチン接種や小児の予防接種も積極的に受入れています。
「まず診る、援助する、何とかする」の通り、「断らない外来」を基本に、人権を守り公正で医療と介護が大切にされる社会の実現を目指し、「フットワーク良く! チームワーク良く!」を合い言葉に全力で取り組みます。
朝のラジオ体操が大好評
1958年に現在の「御坂・八代健康を守る会」の前身である「二之宮生活と健康を守る会」が地域住民の声で発足し、病気から体を守るための勉強会がスタートしました。医療機関に恵まれていない地域での健康を守る運動を進め、設立資金を呼びかけて集めるなど、診療所設立のため大きな役割を果たしてきました。
現在、地域の高齢化が進み、公的な交通手段もほとんど無いため、診療所・歯科診療所・守る会で毎日、患者さん用の送迎バスを運行し、安心して通院してもらえる体制をとっています。
ここ数年はコロナ渦のため、青空健康相談会などの取り組みは行えていませんが、フレイルチェックイベントは、歯科診療所の梅北所長と守る会幹事3人がサポーターとなり、毎年欠かさず行っています。「守る会便り」も毎月欠かさずに発行しています。
昨年度から毎朝、所長をはじめ職員、患者さんたちと一緒に「甲州弁ラジオ体操」を実施しています。患者さんたちにも大好評で毎回楽しみに来られる方もいます。職員がモタモタしていると、「体操まだけー」などと声がかかります。朝から体を動かし心も体もスッキリ。気持ち良く仕事に取りかかれることに一役買っています。
医師1人、看護師5人、事務員3人、診療放射線技師1人、臨床検査技師1人、運転士1人の合計12人で、日々の医療活動を行っています。
*ホームドクターとは
県の「やまなしホームケア」システムにもとづき、新型コロナウイルス感染症患者の自宅療養者に対し、一人ひとりの感染者に担当の医師を決め、当該医師が毎日2回感染された方の入力した体調データをオンラインでモニタリングし、数値に異常が認められた時は、リモートまたは電話で診療を行う。