日本被団協ノーベル平和賞受賞記念イベント | 山梨民医連

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2025年3月25日日本被団協ノーベル平和賞受賞記念イベント

核なき世界へ~被爆者のバトンを次世代に

昨年末に日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)がノーベル平和賞を受賞したことを受け、 山梨でも受賞を祝うとともに反核運動を発展させる契機にしようと2月2日、実行委員会がイベントを県立文学館講堂で開催し300人が参加しました。

自作の平和の歌を披露する若松さん

 

イベントでは被団協の家島昌志代表理事が「核なき世界へ~被爆者のバトンを次世代に」と題し講演しました。家島さんは受賞式の様子や受賞の意義、自らの被爆体験と被爆者運動の歴史を語り「被爆者の平均年齢は85歳、私たちがいなくなる前に次の世代に核兵器を無くす運動のバトンを引き継いでほしい」と力を込めました。

 

講演する家島昌志さん

リレートークで若松宏実医師が発言

家島さんの講演を受けてリレートークが行われ、甲府共立病院医師の若松宏実さんが県内の被爆者、大学生、高校生らと意見交換しました。若松さんは「当時の医師たちは原爆で傷ついた人々を助けようと懸命の努力をしたが核の前では無力だった、核兵器廃絶は予防医学。医師として声をあげていきたい」と強調しました。高校生は「被爆は歴史の話だと思っていたが、被団協のことを知り現在進行形の問題だと痛感した」と話し、「被爆者の声が風化しないよう行動し続ける」と決意を表明しました。国語教師をめざしているという大学生は「教壇に立って戦争の悲惨さを伝えられる教師になりたい」と語り、若い人たちが核兵器廃絶のバトンを引き継ごうとする姿に参加者から大きな拍手が送られました。若者たちの発言を受け家島さんは「それぞれの立場から草の根の運動を広げて、核兵器廃絶につなげてほしい」と期待を寄せました。

 

被爆80年~核廃絶掲げる団体として

民医連綱領には「核兵器を無くし平和と環境を守ります」と記されています。私たちは命を守る立場から反核署名や宣伝に取り組み、原水爆禁止世界大会やビキニデー集会に代表を送ってきました。今回のイベントでも職員が実行委員会に参加し準備や当日の運営に奮闘しました。会場にも多くの職員が足を運びました。今年は被爆80年。被爆者を先頭にした粘り強い運動が核兵器禁止条約を実現させ締約国が広がっています。このイベントの成功を力に、核兵器廃絶めざし引き続き力を合わせましょう。

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