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2024年12月18日能登水害支援報告
10月9日~12日、山梨民医連は7人の職員を能登半島水災支援に派遣しました。
支援内容は、側溝や家内外周辺の土砂の撤去、床下の泥だし、汚損家財の搬出、災害ごみの運搬です。 家周辺に滞留した土砂は水分を含み非常に重く、地域住民だけで解決できるものではないことは一目瞭然でした。
能登の町並みは1月1日の震災から復興が全く進んでいない様子で、至るところで倒壊した住宅がそのままになっていました。道路も状態が悪く所々コンクリートが剥がれたままになっており、隆起したマンホールの周りに砂利を敷く程度の補填しかされていませんでした。
震災に加え、9月21日の豪雨水害で住民の方々から「一度の災害ならまだしも二回目は心が折れた」「市からは危険区域なので復興する予定はないと見放された」など、厳しい状況が語られました。
倒壊した住宅や土砂については公費で解体・撤去ができるとの事でしたが、震災から9か月経っても全く進んでおらず、いつになるかわからない状況でした。今回支援に入った住宅は外壁が崩れ、地盤の歪みで家も傾き危険判定を受け、立ち入ることは危険ですが、その家で生活を続けていました。その方は「周りに若い人もおらず動ける人がいないので自分たちではどうにもできない」「私たちが昔からこの地域を守ってきたのになぜ国や県は助けてくれない」と怒りの声も聞かれました。