山梨民医連声明【第50回総選挙の結果を受けて】 | 山梨民医連

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2024年10月31日山梨民医連声明【第50回総選挙の結果を受けて】

2024年10月30日

山梨県民主医療機関連合会理事会

 

10月27日投開票で第50回衆議院選挙が行われました。

全日本民医連はこの選挙を「いのちとくらしにお金を使う国」へ政治を変える契機にしようと、

①人権としての医療・介護の実現、格差の是正と社会保障の拡充

②憲法と国際的な人権規範に基づく政治、社会の実現

③憲法9条を活かした平和な世界の実現

④気候正義の実現―を掲げ、主権者としての意思を示そうと呼びかけました。

県連内では、全日本民医連の要求ビラ、学習リーフの読み合せ、プラスターの掲示にとりくみ、独自のニュースを毎週発行した法人もありました。県連理事会も「山梨民医連新聞」選挙号外を発行し、選挙の意義と争点を明らかにして職員の皆さんに投票を呼びかけました。

 

選挙結果は、自民・公明の政権与党は215議席にとどまり、過半数の233議席を下回る歴史的大敗を喫しました。加えて、衆院での改憲勢力(自民・公明・維新・国民・参政・保守)の獲得議席は合計287で、改憲発議に必要な総議員数の3分の2(310議席)を下回りました。無所属の改憲派議員を含めても3分の2に届かないことから、現状での改憲発議は不可能となりました。29日付「産経」は「改憲論議は『冬の時代』に入った」と報じました。

 

今回の選挙結果は、憲法を無視し社会保障の相次ぐ削減で格差と貧困を広げ、自らは裏金で私腹を肥やす自民党政治への国民の怒りと、それに代わる新しい政治を求める国民的な探求が始まったことを示しました。あわせて、私たちが取り組む憲法を守る運動に前向きな条件をひらいたものとして心より歓迎します。

 

与野党伯仲という政治の新たな激動のもとで、各党には国民の切実な願いに応えられるか否かがこれまで以上にきびしく問われることになり、世論と運動によって政治を動かし私たちの要求を実現する可能性が高まっています。それだけに、要求の一致点での市民運動を広げ、その実現を政治に迫る取り組みがますます重要です。

 

山梨民医連は、民医連が今回の選挙で掲げた冒頭の①~④の実現をめざし、当面する課題である健康保険証の廃止凍結、診療報酬・介護報酬の再改定(引き上げ)、医療・介護提供体制の拡充、子育て世代の職員で取り組む学校給食無償化などで「オール地域」のたたかいを追求し、政治への働きかけを強めます。そして、来年7月の参議院選挙も見据えて、「いのちとくらしにお金を使う国」をめざし引き続き行動します。県連理事会はその先頭に立って奮闘する決意です。

 

《県連理事会声明》第50回衆議院選挙の結果を受けて

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