原水爆禁止2024年世界大会in広島に参加 | 山梨民医連

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2024年9月15日原水爆禁止2024年世界大会in広島に参加

平和のバトンを受け継ぐのは私たち

 

広島・長崎への原爆投下から79年目の8月。今年も原水爆禁止世界大会が「被爆者とともに、核兵器のない平和で公正な世界をー人類と地球の未来のために」をテーマに広島市で開催され、会場6950人、オンライン2050人あわせて9000人が参加しました。山梨県からは34人が参加し、民医連からは、職員と共立高看の学生あわせて14人が参加しました。

 

 

破綻した「核抑止論」

今年の大会はロシアのウクライナ侵攻、イスラエルによるガザ攻撃など核破局の瀬戸際と言える状況の中での開催となりました。開会総会では、各国の政府代表から「核抑止に頼る限り核兵器は廃絶できず、核軍縮が最優先課題」との発言があり、日本や、アメリカなどの核兵器保有国が主張する「核抑止力論」が核使用を前提とした危険な考えであるとの認識を共有しました。

 

開会総会終了後、民医連代表団は平和記念公園へ行き、地域や各職場で折っていただいた折り鶴を奉納し初日を終えました。

 

 

2日目は、核実験等で被ばく経験のある国から話を聞くフォーラムや、海外青年とパネル討論・グループワークを行う青年のひろばなどの分科会、岩国基地や呉基地を見学する動く分科会に各自で参加しました。分科会終了後には平和記念公園に集合し平和記念資料館を見学。核兵器の恐ろしさや、被ばくの実相を目の当たりにしました。

 

3日目の閉会総会では、国連、海外政府の代表、被爆者から核兵器廃絶を求める発信がありました。
マーシャル諸島のアバッカ元上院議員は「アメリカは13年間で67回の原水爆実験を行った」と語り、「父は3種の癌に罹り亡くなった」と実験による健康被害を告発しました。総会は最後に「核兵器のない平和で公平な世界」への道を切り開くため、ただちに行動に立ち上がろうと訴える決議「広島からのよびかけ」を採択しました。

 

 

参加者からの感想(一部)

▼被爆者のお話で、原爆で家族が亡くなり自身も被ばくして差別を受けたり、国から被爆者と認められなかったり、大変辛かったと言っていたことが印象的でした。
▼被爆者の体験談を聞き、残酷すぎて言葉にならないというのが率直な感想です。今回の経験から、これからの世代に戦争の悲惨さを伝えていかなければと実感しました。
▼世界大会を通して、原爆のことを深く知ることができました。核兵器がもたらす恐ろしさを知り、戦争は2度とあってはいけないことだと改めて感じました。学んだことを伝えていきたいです。
▼広島に行き、当たり前の生活が一瞬にして送れなくなる恐怖感、大切な人を失う悲しさを聞いたことで、戦争のない世界を作っていきたいという気持ちが芽生えました。唯一の被爆国である日本が、もっと世界をリードして原爆や戦争の恐ろしさを伝えるべきだと感じた。

 

 

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