【キラッと光る看護】さるはしが大切にしている時間 | 山梨民医連

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2023年9月13日【キラッと光る看護】さるはしが大切にしている時間

【キラッと光る看護】は民医連の現場でキラッと光る看護実践を紹介する連載です。

 

共立診療所さるはしの看護師は診察前に患者さんと話す問診の時間を特に大切にしています。

 

看護師が患者さんとお話しする時間の長さや内容の多さは、実習に来る看護学生さんたちにも驚かれます。受付の担当看護師は診察前に患者さんと向き合って座り、バイタルサインチェック*や前回受診後の体調の変化などを聞いていきます。

患者さんが受付看護師のところにきて「ちょっと相談があるんだけど…」と話されることも多いです。家族の介護や仕事のことなど、会話から得た情報を医師に伝え治療につながることもあります。

 

コロナ禍でひっそりとした待合室から徐々に会話のある明るい待合室に戻ってきました。処置室でも検査を受ける患者さんと看護師の楽しそうな会話が聞こえてきます。

外来に来る患者さんのほとんどが高齢の方です。

歩く様子や残薬などにもアンテナをたて、ADL(日常生活動作能力)や認知機能の低下なども観察し、ケアマネと受診の様子を情報共有し在宅療養を多職種で支援しています。

 

「家では喋ることがないからここに来るのが楽しみ」「看護師さんと話すと安心します」と笑顔で帰る患者さんたちから私たちも元気をもらっています。共立診療所さるはしはそんな穏やかな時間を大切にしています。

 

*バイタルサインとは「生命徴候」のことで、「脈拍」「呼吸」「体温」「血圧」「意識レベル」の5つがバイタルサインの基本です。

 

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